徳洲会脳血管内治療部会は第40回日本脳神経血管内治療学会学術集会の会期に合わせ、昨年11月22日に熊本県で集会を開催、全国10病院から16人が参加した。同部会は脳神経外科部会内に位置する会として、昨年発足し活動している。
会の冒頭、徳洲会脳血管内治療部会長の兵頭明夫・鎌ケ谷総合病院(千葉県)脳血管内治療センター長が挨拶した。
まず「徳洲会グループは全国で70以上の病院を有し、そのうち脳血管内治療の専門医以上が常勤医として在籍する病院は25ほどを数えます。これまで交流や連携は、ごく一部を除き、ほとんどありませんでしたが、私が3年半ほど前に当院に常勤職員として入職した時に、それまでの私の経歴(日本脳神経血管内治療学会を中心に長く活動し、学会の会長や理事長なども務めた)から、当時の徳洲会理事長であった安富祖久明先生、さらに東上震一・現理事長に、徳洲会全体の脳血管内治療顧問として、徳洲会の脳血管内治療の発展に尽くしてほしいと依頼されました」と経緯を説明。
続けて「2023年から日本脳神経血管内治療学会学術集会に合わせて、懇親を兼ねた対面での情報交換会を行うことにし、24年も熊本開催に合わせて多くの先生方のご参加を得ました。本会を開催できることをうれしく思いますとともに、さらに横のつながりを強化すべく懇親を図っていただきたいと思います」と意欲を見せた。
現在は、兵頭部会長を中心に「脳血管内治療倶楽部」として、毎月WEBでの症例検討会を開催している。新たな試みとして、天野貴之・名古屋徳洲会総合病院副院長は、26年1月の開催に向け「Winter Neurosurgery Seminar(仮)」企画を発案し、部会の承認を得た。これは徳洲会グループ内の脳神経外科を目指す研修医、専攻医を集結させ、基本開頭技術、基本カテーテル技術などの向上を目的としたワークショップだ。
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最後に、兵頭部会長は「徳洲会グループの脳血管内治療は、データ解析からリクルート活動まで大学と同じような活動ができるようになり、この3年半でつぼみから花が咲きました。今後も風通しの良い関係を構築し、脳血管内治療の発展に取り組んでいきたいと思います」と締めくくった。
掲載誌:2025年(令和7年)01月14日 火曜日 徳洲新聞 NO.1474 2面