皮膚・排泄ケア認定看護師が転倒予防について解説します。
たかが転倒・・・と思われるかもしれませんが、年を重ねてからの転倒は日常生活を脅かすこともあるため、転倒予防の意識と知識を身につけて頂ければ幸いです。
転倒の要因
フットケアの視点からすると、転倒の要因は高齢による筋力低下、歩行機能の低下、認知症や脳梗塞による麻痺、バランス機能の低下など様々です。
高齢者が転倒してしまうと、骨折や、頭部打撲等で入院することが多くなります。
では、フットケアとはどのようなものを指すのでしょうか
足のトラブルや悩みを解消し、足を健康に保つための手入れ方法
と言われており、爪切りや爪やすりで手入れすること、足浴や入浴で行う基本的なスキンケア、そして、靴選びや履き方もこの中に入ってきます。
高齢者に多いと言われる足のトラブル症状として、
巻き爪・・・爪が巻き込んでしまっている状態
肥厚爪・・・白癬菌いわゆる水虫等が原因で爪が厚く肥厚してしまう、
症状のひどい方は爪が縦伸びしてしまう
ベンチや鶏眼・・・一か所に外力がくわわってできる、いわゆるタコやウオノメ
これらのトラブルを放置すると・・・
痛みや違和感がでることによって、足の指に力が入りづらくなり、歩きづらくなったり引きこもりになったり、足の不衛生に繋がります。
転倒しないからだ作りは健康の第一歩だと私は考えています。
ご自身の足をチェックしてみましょう!
□爪の形・色・・・巻き爪、爪肥厚、爪の色が黒ずんでいるなど
□変形・変色・・・赤くなっていたり、紫色になっていないかなど
□皮膚の乾燥・・・ひび割れができていないか
□タコやウオノメがある
□傷・ケガ・炎症・・・なかなか治らない傷があるなど
もしかしたら、気付かないうちに傷が出来てしまっているかたもいらっしゃるかもしれません。
そういうトラブルに気付くために日々、自分の足をみることはとても大切です!!
当院では、形成外科・皮膚科・整形外科・心臓血管外科・そして、リハビリや、皮膚・排泄ケア認定看護師が連携して足の悩みを抱える方をサポートしています。
気になることがあれば、どうぞご相談ください。