整形外科・リウマチ科Orthopaedic

プレスリリース 新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第2報

鎌ケ谷総合病院プレスリリース

新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第2報

鎌ケ谷総合病院職員341名を対象とした新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移調査を実施

<2021年10月18日配信>

 

 

鎌ケ谷総合病院(千葉県鎌ケ谷市初富929-6/院長 堀 隆樹)では、臨床研究の一環として2021年3月に新型コロナワクチンを接種した職員を対象とした抗体価の推移を調査しております。

調査は鎌ケ谷総合病院で新型コロナワクチン接種を受けた職員のうち同意を得た341名を対象とし、接種から3か月後、6か月後に採血で抗体価を調査しています。

第1報は2021年9月22日に配信しており、本件は第2報となります。

 

【概要】
鎌ケ谷総合病院でファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを接種し、調査に同意した職員341名(20代は123名、30代は87名、40代は82名、50代は49名)に対し抗体価の推移を調査しました。
第一報では職員341名を対象としましたが、日常生活習慣データを取得できなかった4例を削除。これにより調査対象を337名に絞り、新たに算出しております。

 

<3か月抗体価 4812.1±3762.9 AU/mL>

*3か月の抗体価に何が影響するかを統計解析した。

◆検討項目

年齢、性別、アレルギー・自己免疫疾患の合併、BMI、喫煙、飲酒、運動習慣、ワクチン接種後の副反応の有無。

3か月の抗体価に影響する因子は年齢 (p <0.001)であった。

 

<6か月抗体価 1368.9±1412.3 AU/mL>

*6か月の抗体価に何が影響するかを統計解析した。
◆検討項目

年齢、性別、アレルギー・自己免疫疾患の合併、BMI、喫煙、飲酒、運動習慣、ワクチン接種後の副反応の有無、3か月の抗体価。

6か月の抗体価に影響する因子は3か月の抗体価 (p <0.001)であった。

 

<3か月抗体価からみた6か月抗体価の変化率: 変化率 −68.9±16.1%>
*変化率に何が影響するかを統計解析した。
◆検討項目

年齢、性別、アレルギー・自己免疫疾患の合併、BMI、喫煙、飲酒、運動習慣、ワクチン接種後の副反応の有無、3か月の抗体価。
変化率影響する因子は3か月の抗体価 (p <0.001)であった。

 

・ワクチン接種後3か月時点の抗体価は年齢に関連し、高齢になるほど低くなる
・ワクチン接種後6か月時点の抗体価は3か月時点の抗体価が関連する。
・ワクチン接種後6か月時点の変化率は3か月の抗体価が高いほど下がりやすくなる。

 

【小括】
ブースター接種は高齢から優先に始めることが推奨される。全体的に3か月から6か月で抗体価は急速に減少する。3か月の抗体価が高くても下がる割合も高くなるため注意が必要である。

 

 

【備考】
担当医:望月 猛(もちづき たけし)鎌ケ谷総合病院 副院長
医学博士

日本整形外科学会整形外科専門医

日本リウマチ学会認定 指導医・専門医

日本内科学会認定医
日本骨・感染症学会認定ICD:infection control doctor(認定感染制御医師)

 

【本件の御問合せ先】
鎌ケ谷総合病院

〒273-0121千葉県鎌ケ谷市初富929-6

広報:宮﨑/病院代表:047-498-8111