鎌ケ谷総合病院プレスリリース
新型コロナワクチン接種後の抗体価の推移を調査 第1報
<2021年9月22日配信>
鎌ケ谷総合病院(千葉県鎌ケ谷市初富929-6/院長 堀 隆樹)では、臨床研究の一環として2021年3月に新型コロナワクチンを接種した職員を対象とした抗体価の推移を調査しました。調査は鎌ケ谷総合病院で新型コロナワクチン接種を受けた職員のうち同意を得た341名を対象とし、接種から3か月後、6か月後に採血で抗体価を調べています。
【概要】
<対 象>
鎌ケ谷総合病院でファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを接種し、調査に同意した職員341名。
うち20代は123名、30代は87名、40代は82名、50代は49名となります。
<検査試薬>
SARS-CoV-2 IgG II Quant Reagent Kit (アボットジャパン合同会社製) 50 AU/mL以上で抗体保有あり
【結果】
対象人数(全体)=341名
3か月抗体価 4595.1±3760.0 AU/mL
6か月抗体価 1224.8±1410.7 AU/mL
変化率 −69.8±16.0%
20-29歳 =123名
3か月抗体価 6155.5±4293.3 AU/mL
6か月抗体価 1739.4±1912.3 AU/mL
変化率 −69.4±21.7%
30-39歳 =87名
3か月抗体価 4842.6±3430.8 AU/mL
6か月抗体価 1323.8±957.7 AU/mL
変化率 −71.0±9.5%
40-49歳 =82名
3か月抗体価 3677.6±3102.1 AU/mL
6か月抗体価 1077.6±1024.9 AU/mL
変化率 −69.1±9.4%
50歳以上 =49名
3か月抗体価 3275.0±2593.7 AU/mL
6か月抗体価 1017.6±871.3 AU/mL
変化率 −65.8±17.2%
【小括】
①ワクチン接種後3か月時点の抗体価は若年の方が高い。
②ワクチン接種後6か月時点の抗体価は3か月時点と比較してどの年齢群でも約70%減少する。
③ワクチン接種後6か月時点の抗体価は3か月時点と比較して上昇したのは0.9%(3名)であった(非感染感染者)。
年齢ごとの減少率がほぼ同じのため、年齢が高い人ほど6か月時点の抗体価が低くなる傾向である。
よって、ブースター接種は年齢が高い人から打ったほうがいいと推察される。
【備考】
担当医:望月 猛(もちづき たけし)鎌ケ谷総合病院 副院長
医学博士
日本整形外科学会整形外科専門医
日本リウマチ学会認定 指導医・専門医
日本内科学会認定医
日本骨・感染症学会認定ICD:infection control doctor(認定感染制御医師)
【本件の御問合せ先】
鎌ケ谷総合病院
〒273-0121千葉県鎌ケ谷市初富929-6
広報:宮﨑/病院代表:047-498-8111