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ハイブリッド手術室

鎌ケ谷総合病院ではARTIS icono D-Spin(Siemens Healthineers )を新たに導入。

心臓や脳の血管撮影などに対応した高性能の透視装置を配備し、清浄な環境と無影灯照明など手術室の機能に加え、カテーテル検査・治療の機能を併せ持つ『ハイブリッド手術室』を2021年9月より運用開始しました。

新たに導入したARTIS icono D-Spin(Siemens Healthineers )。

 

現在は心臓血管外科による「大動脈ステントグラフト内挿術」や、脳神経外科・脳血管内治療センターによる「脳梗塞や脳動脈瘤の血管内治療」といった、高度な治療をより安全に行うことが可能になりました。

特に脳血管内治療においては「フローダイバーターシステム」という脳動脈瘤の新しい治療を開始。フローダイバーター治療とは、ステントという密に編み込まれた金属の筒を脳動脈瘤の親血管に留置する治療方法です。ステントを留置することで脳動脈瘤への血流を減少させて血栓化を促し、同時に脳動脈瘤のネック部分での内膜形成を促して血管を修復することで、脳動脈瘤の治療を行います。

フローダイバーターシステムで使用するステント。これを脳の血管内に留置して脳動脈瘤を治療する。

コイル塞栓術や外科手術など、従来の方法では治療困難だった症例に対する新たな選択肢に。(提供:日本メドトロニック)

 

患部にステントを留置したところ。※緑の部分がステント

 

心臓血管外科領域の治療でも大活躍

心臓血管外科が行う大動脈瘤や大動脈解離の手術でもハイブリッド手術室は活躍。

弱くなった血管を人工血管付きのステント(ステントグラフト)によって、血管の内側から補強する「ステントグラフト内挿術(EVER/TEVER)」や、患部の血管を外科的に切除して人工の血管に繋ぎ替える「人工血管置換術」などで活用しています。

 

 

 

 

 

 

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