各診療科案内

整形外科・リウマチ科

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膝関節疾患~膝の痛みについて~

変形性膝関節症

変形性膝関節症は老化や肥満、外傷など様々な原因により、膝の軟骨がすり減ったり変形したりすることが原因で膝の痛みを生じる疾患です。
女性では50歳代以上の肥満気味の方、男性では60歳代以上の方に多くみられます。中高年になって「膝が痛くなる病気」の代表ともいえます。
症状が進むと痛みが強くなるだけでなく、関節はさらに変形し硬くなって曲げ伸ばしに支障をきたします。階段の昇り降りだけでなく平地歩行でも痛みを感じることがあります。痛みは安静にしていると軽減しますが、痛みを治療しないでいると徐々に変形が進行し痛みも増していきます。
治療は鎮痛剤を内服したりヒアルロン酸の注射をしたり、また膝関節に掛かる負担を減らす目的で大腿四頭筋を鍛える運動を勧めることがあります。
変形の度合いが強く痛みがひどくなる場合は手術をすすめることもあります。(人工関節置換術 手術治療の紹介へ

偽痛風

痛風とよく似た疾患に偽痛風というものがあります。痛風は血中の尿酸が増加し関節液内に尿酸ナトリウム結晶が生じる病気ですが、偽痛風は関節液中にピロリン酸カルシウム結晶という結晶が沈殿することによって起こります。関節の痛みという症状が痛風の症状とよく似ているので偽痛風と呼ばれています。
症状は痛みと腫れが繰り返し起こり全身に熱が出ることもあります。しかし、ピロリン酸がほかの臓器に沈着することはないので、痛風のように合併症を起こす事はありません。偽痛風が発症する年令は痛風に比較して60~80才の高齢者での発症が多くなっています。
症状が発生する場所は膝関節がもっとも多く、他に手、足、股、肘関節などにも生じます。偽痛風を発症した膝をかばっているうちに、もう片方の膝に負荷が掛かり過ぎて両膝が偽痛風を発症する可能性もあります。
偽痛風については原因が解明されていないため、痛風のような根治療法はありません。対症療法として痛みや関節の炎症を抑えるために、内服薬や坐薬などの抗炎症鎮痛薬が用いられます。

化膿性関節炎

主に黄色ブドウ球菌などの細菌が関節内に侵入して炎症が起こり、関節が化膿する病気が化膿性関節炎です。進行すると、骨や関節軟骨などが 破壊されて関節が変形してしまいます。放置すればどんどん破壊が進み、膝に障害が残って日常生活に支障をきたすようになるため、早急に治療を受ける必要があります。膝関節での発症が最も多く、次いで股関節、肩関節、足関節に発症しやすくなっています。年齢で見ると、抵抗力・免疫力の低い幼児や高齢者に多く見られます。
化膿性関節炎の発症が確認された場合、早急に治療を行う必要があります。抗菌・抗炎症効果のある抗生物質の点滴を中心に治療を行います。
関節内に膿が溜まっていれば注射器で膿を吸引します。それでも効果が不十分な場合は手術を行います。膝を切開して膿や傷んだ組織を取り除いて関節内を洗浄します。膿を排出するための管を一時的に入れておく場合もあります。

半月板損傷

半月板は膝関節を構成する大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨でできた三日月状の組織です。内側と外側それぞれの関節面にあり、関節面にかかる荷重を均等に分散したり、大腿骨と脛骨の安定性を確保するなどの重要な働きをしています。この半月板に傷が入った状態を半月板損傷と呼びます。
半月板が損傷すると膝の痛みや腫れが出現し、関節の中に関節液や血液がたまることもあります。膝関節がある角度から動かなくなってしまうこともあります。
バスケットボールやサッカーなどのスポーツ中のケガによるものが多く、10代、20代の若者に多いのが特徴です。高齢者では関節軟骨の変性により半月板の損傷が生じることがあります。
治療には保存的療法と手術療法があります。手術療法は半月板の縫合術と切除術があり、最近ではほとんどが内視鏡下で手術を行います。断裂が半月板の外側に近い場合は縫合が可能ですが、その他の場合は切除術を行います。

前十字靱帯損傷

前十字靭帯は膝の関節内にある靭帯です。大腿に対して下腿が前方に移動する動きを制御しています。従って前十字靭帯が損傷すると下腿が前方へずれることになります。前十字靭帯はバスケットボールやバレーボールのジャンプ着地時に膝を捻った時や、ラグビーやサッカーなどのコンタクトプレー時などに損傷します。受傷時、自分の膝に「ガクッ」や「ブチッ」という音を感じる人もいます。また強い痛みのためその後のプレーを続けることは困難となります。前十字靭帯は関節内部にあるため、断裂部からの出血は関節内に留まり膝は腫れます。
膝に不安定性がなくスポーツを行わないなど活動性が低い場合は、筋力訓練などのリハビリのみで経過をみることも可能です。不安定性が強い場合や、負担が大きいスポーツ(バスケット、バレーボール、サッカー、体操など)への復帰を望む場合はより厳密な治療が必要です。放置するとスポーツ復帰が困難となることや、膝の軟骨がすり減る変形性膝関節症になる確率が上がります。早期に競技スポーツに復帰することを望む場合は、関節鏡視下に靭帯再建術を施行します。

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